キリマンジャロへの旅  (マラングルート:山小屋泊) (個人山行:ツアー)

日 程:2022年9月17(土)~26日(月)  参加:1名、他参加者18名、現地ガイド他10名

行 程:登山口(マラングゲート)から高所順応を含め往復6日間


01.成田空港からドーハ・ハマド国際空港経由で
  タンザニア入国後、キリマンジャロ山麓のホテルへ
02.夕食後、ホテルの庭にて歓迎会
 登山一日目 「マラングゲート 1820m → マンダラハット 2720m」
03.いよいよ、ここマラングゲート(1820m)から、   ウフル・ピーク(キリマンジャロ最高地点
   5895
m)を目指して
04.1人15Kまでの荷物を運んでくれますので、
   自分のザックは必要最低限の装備で
05.ゲートからの登山道は高山性熱帯雨林の森の中 06.木から木へと飛び交うサル
07.森の中でお昼(お昼はほとんど休憩所で食べます) 08.マンダラハット(山小屋)2720mに到着
 登山二日目 「マンダラハット 2720m → ホロンボハット 3726m」 
09.登山道は樹林帯から草原へ 10.登山道で出会ったカメレオン
  〔見られる場所は限られている〕
11.キリマンジャロ(左)とマウエンジ峰
  (タンザニアで二番目に高い山 5149m)
12.ホロンボハットが見えてきた
13.ホロンボハットに到着
 登山三日目 高所順応日で「ゼブラロック」へ、ハイキング
 
14.ゼブラロック。シマウマ模様そのもの 15.調理場を見学〔今夜の夕飯は?〕
 登山四日目 「ホロンボハット 3726m → キボハット 4703m」 
 
16.草原から砂礫の道へ 17.疲労困憊でキボハットに到着
18.休憩後、ガイドのリチャードと記念撮影
 登山五日目 いよいよ山頂へ「ホロンボハット 3726m → 最高地点ウルフピーク 5895m」
       登頂後、ホロンボハット 3726mまで下山
         
19.キボハットで休息後、夜11時に山頂に向けて出発 20.ギルマンズ・ポイント(5685m)
  ここに登頂すれば登頂証明書が授与される
21.ウフル・ピークを目指して〔ウフル・ピークは
  ギルマンズ・ポイントから約90分〕
22.数年後には氷河が消えてしまうのではと
  危惧されている
23.荒涼とした景色に、寂しい山だなとの思い 24.ウフル・ピークに到着
  〔キリマンジャロ最高地点5895m〕
25.登頂証明書
 キリマンジャロの花々
 帰国前のサファリツアー「アルーシャ国立公園」
  
    
 
   
 後記  
 

念願のキリマンジャロ。だが頂上までの行程の長さ、登山口(標高1820m)からウフル・ピーク(最高峰)5895mまで標高差約4000m、寒暖の大きさ〔夜は冬、昼は夏〕などで、標高4500m過ぎた辺りから足がよたよた。

数十メートル先の小屋にたどり着くのに、腕を支えてもらっての歩きになり、この先の行程を考える余裕はなかった。

いよいよキリマンジャロピークヘ向けて出発。ツアー参加者19人(平均年齢50代)、ツアー会社2人、チーフガイド1人、サブガイド7人、総勢29人。

足の遅い私はチーフガイドの後ろで19人の先頭を歩くが、ガイドは私の足に合わせてはくれないので、後ろを気にしながら必死でつていく。

息は荒くなりこれ以上オーバーペースで歩くのは無理と思い始めた時、編成変えがありチーフガイドのリチャードと私は後ろへ。

ホットしたものの、私の足からみれば、相変わらずリチャードの足は速い。標高5000m強の所を追いかけるように歩くが、息はますます荒くなり、足がふらつき始め何も考えられない状況。そこへツアー会社の人が様子を見に来てくれた。

「彼女はこれ以上歩けない、このままでは倒れてしまう」とリチャードが話をしているのを聞き「歩きます」と即答。

とりあえず、ギルマンズ・ポイント(5685m)まで行くことになり、この時「リチャードの後を追いかけなくて良い。歩幅は小さく、大きく息を吐き,吸ってゆっくり歩きなさい」と。

この一言でホットしたものの、まだ体は揺れている。

「ギルマンズ・ポイントに着いたよ」との声に顔を上げると、オレンジ色の帯状の上にオレンジ色の大きな太陽が目に飛びこみ、思わず「ワーきれい!すごい!」と大喜びをしているのを見て、「喜んでいる時間はないよ、ウフル・ピーク迄1時間30分かかりますが、行きますか」と。

太陽で元気回復。リチャードと二人でウフル・ピークへ、ひたすら歩く。ウフル・ピーク近くで下りてくるグループが同じツアーの人たちでお互いにびっくり。「来た-」と言う声とともに抱きつかれ激励を受ける。

誰もが私がウフル・ピークまで歩いてくるとは思っていなかったし、私自身ギルマンズ・ポイントまでは歩けるとは思ってもいなかった。

ウフル・ピークは幾つかのグループが去った後だったので独り占め。ここから私の本領発揮。すれ違いで時間が読め、苦しみながら歩いてきたので、下山は楽しまなくてはと。まず「お腹がすいたからここで何か食べることに(ここに来るまでチョコとアミノバイタル1個だけ)。景色がいいからブレイクタイム」と登りは地獄、下りはワクワク。

登山一日目、ツアー会社代表の「心を折るな、心が折れたらそこからは歩けない、心が折れなければ連れて行く」の言葉を胸に、苦しいながらも最後は楽しく歩けた事に、感謝と感動のキリマンジャロでした。